医療機関の経営でどうすればうまくいくのか、私なりの意見を書きます。
医療機関の経営者は、医師でなければなりません。
しかし、医師は経営について学ぶ時間が少ないことが多いです。
京セラの稲盛和夫氏のように、現場技術もできて、経営手腕も発揮できる。
このような方でしたら、お一人で経営トップとしてうまくいくでしょう。
現実にはなかなかこのような方は、とくに医療では難しいのではないでしょうか。
ホンダの社長は本田宗一郎氏でしたが、彼は技術のトップでした。経営は副社長の
藤沢武夫氏に任せて、二人三脚で会社を回していました。
医師が技術のトップであり、患者と向き合う時間を増やしたいのであれば、
かつてのホンダのように、経営を任せられる信用できる人をそばに置くというのも
ひとつの方法です。
医療機関なら、事務長か経営企画室がこれに該当します。
実際にコンサルティングに伺うと、京セラ型、ホンダ型どちらの型でもない
状態で経営されていることが多いです。
どちらの型も、「あり」だと思います。うまくいくなら、手段は問わないからです。
ただ、どちらの型も「責任と権限」は明確にしています。
さらに、経営トップが経営責任をしっかり負っているという共通点もあります。
これらの「責任と権限」がよくわからないまま、なんとか経営している経営者が
多いのが気がかりです。
もし、経営トップが経営学を学ぶ時間が取れないというのならば、
ホンダの藤沢武夫氏のような方を、外部から呼ぶのもひとつの方法です。
私も藤沢武夫氏のように、経営についてアドバイスいたします。
まずは、自院がどちらに近いかを確認されてみてはいかがでしょうか。